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せっかく一眼レフを買ったのだから、シーンモードばかり使わずに、マニュアル、また半マニュアルを使って、所謂「作画意図」というやつを写真に反映させてみようじゃないかと言うことで今日の話し。
カメラの上部には、P A S Mや人が走ってるマーク、風景のマーク、星空のマーク等々が書かれたダイヤルが配備されている。 そのダイヤルの事をモード設定ダイヤルと言うのだが、PとかAとかSとかMは恐らくのところ、あまり積極的には使われず絵文字のところ、所謂シーンモードばかり使ってはいないだろうか? それも悪いとは言わない。 しかしそれは、自分のイメージした絵を作るわけではなく、カメラのレコメンドに従っているだけだ。 勿論、カメラがそのモードで一体何をするのか?という事を理解して使用するのであれば、そこに撮影者の意図を反映させる事もできるのだが、直接的では無いし、「写真を撮っている」という充実感を味わうには、十分だとは言えない。 殆ど人が使ってるカメラはデジタルカメラなのだがら、ちょっと冒険してアルファベットのところにダイヤルを回してみよう。 何はともあれ、お勧めはAである。 このAは、絞り優先AEというモードになる。 AEとは、自動露出(Automatic Exposure)という事なのだが、全て自動という訳では無く、半自動という感じで理解して頂ければよいと思う。 どういう設定かというと、撮影者が、任意の絞り値を設定してやると、カメラの露出計が測光した露出情報から自動で適切なシャッタースピードを選択してくれるという機能だ。 このモードを使う事で、主に被写界深度をコントロールした写真を撮る事ができる。 また、だいたいの光の量がわかるようになれば、自分が決めた絞り値から、瞬時に大方のシャッタースピードがわかるようになる。 個人的にも、殆どのケースでこの絞り優先AEを使用している。 例えば、人物写真。 女性を綺麗に撮るには?という話しは良くある事で、綺麗の基準を一概には言えないが、やはり被写体を浮かび上がらせるように抜いて撮るのが定石だろう。 とりあえず、デジイチについてくるキットレンズで撮る場合、自分の作画意図を反映させる為には少し極端にやる必要がある。 まずレンズは望遠一杯に。 F値は開放。大方キットレンズであれば望遠端の開放F値は5.6くらいだろから、その値に。 望遠端なので、構図を決める際には少し被写体から距離を開ける必要がある。 ここでシャッターを切っても良いのだが、これだけでは、まだ30点、いや20点くらいか。 では次は何をすれば?という事になるのだが、本来の写真を撮る工程を考えると上記の前に入る作業が実はある。 それは「光線状態を読む」という作業だ。 逆光なのか順光なのか斜光なのか。 被写体に対して、どの方向に光源があり、どういう角度から、どういう強さの光があったっているのか、画面内の部分部分で輝度差はどれくらいか等々を読む作業である。 おそらくのところ、写真で最も奥が深いのが、このファクターだ。 勿論、今まで書いてきた事もその内容は、上っ面をなぞっただけの事だったのだが、初歩的な事がわかれば後の事は写真を撮っていくうちに自然と身に付いて行き易い内容であった。 しかし「光線状態を読む」は即ち「光線状態を制御する」ことであり中々、単純なケーススタディが他のファクターようには行え無いのだ。 誤解を恐れずに言えば、これができる人がプロの写真家なのだと思う。 という事で、今回はこれくらいにして次回は、「光線状態を読み制御する」話しを。 自分もただのアマチュアなので、適切な内容の文章が書けるかどうかは、正直自信が無いのだが・・・ ■
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by tks-thekid
| 2008-12-19 11:00
| 四方山話し
まずレンズの焦点距離とは何か?というとレンズの中心からレンズが結像する焦点までの距離の事なのだが、一般的には画角を表す値として用いられている。
通常その単位はmmで表記されるが、古いレンズなどではcmで表記されているものも稀にある。 焦点距離が長いほど望遠、焦点距離が短いほど広角となる。 ただし、同じ焦点距離であっても、フィルムや撮像素子のサイズによって写る範囲が変わる為、原則として、レンズに表記されている焦点距離を35mmフィルムだった場合という仮定で換算して、表現される。 現在販売されているデジタル一眼レフでは主にフォーサーズ、APS-C、フルサイズの3種類のサイズの撮像素子が使われており、35mmに換算すると表記されている焦点距離のフォーサーズで約2倍、APS-Cで約1.5倍、フルサイズで等倍の焦点距離となる。 24mm~35mm程度までを広角レンズ、50mm前後を標準レンズ、70mm~300mm程度を望遠レンズと呼び、24mmより短い物は超広角、300mmより長い物は超望遠と呼んだりする。 例えば、フォーサーズの標準ズームは14-45mmの物があるのだが、これがもしそのまま35mm換算の焦点距離であるならば広角ズームという事になる。 しかし、フォーサーズの場合、前述の通り35mm換算での焦点距離は、約2倍なので28-90mmの所謂標準画角のズームレンズだと言う事がわかる。 さて、ようやく本題であるが、その焦点距離を変化させることで写真にどのような作画意図を反映させられるのかである。 焦点距離の違いで大きく4つの違いが生まれる。 1.画角の違い 2.遠近感(パースペクティブ)の違い 3.被写界深度の違い 4.圧縮効果の違い 以上の4点である。 まず、1.の画角の違いであるが、焦点距離が短いほど、写しこまれる範囲は広くなる。 だから広角レンズというのだが・・・ 逆に焦点距離が長いほど、写しこまれる範囲は狭くなる。 2.の遠近感(パースペクティブ)だが、本来、遠近感は近いものが大きくなり、遠くのものは小さくなる。 これも当たり前の話だが、焦点距離が長いほど、遠くのものは大きく写り、焦点距離が短いほど小さくなる。 3.の被写界深度の違いは、焦点距離が短いほど被写界深度が深くなり、焦点距離が長いほど浅くなる。 4.の圧縮効果だが、これはなかなか文章での表現が難しい。 敢えて書くとすれば、焦点距離が短いほど、近景と遠景との距離感が増大し、遠近感が誇張される。 焦点距離が長いほど、近景と遠景の距離感が無くなり、遠近感が圧縮される。 今、自分で書いていて気がついたが、3回目にしてかなりマニアックな話しになってしまった・・・ とりあえず、上記を踏まえて写真を撮れと言われても普通の人なら???だろう。 具体的にどういうシチュエーションでどういう焦点距離のレンズを選ぶべきかを例としてあげてみよう。 まず広角レンズ 特徴としては、 ・より広い範囲を写し込む事ができる ・被写界深度が深い ・パースが誇張される 感じなので、一般的には風景を撮ったり、ストリートスナップを撮ったりする場合に適している。 また、建物の写真等を撮る場合に、一枚に建物の全景を収めたい時などは、広角レンズを用いる必要がある。 またパースペクティブの誇張を利用して、人物や建物を足元からあおるように撮ったりすると面白い絵が撮れる。 ストリートスナップでは、一旦レンズの画角をつかんでしまえば、その被写界深度深さを利用して、若干絞って(F8程度)ノンファインダー(ファインダーをのぞかないで)撮影するのも面白い。 この、広角で少し絞ってノンファインダー撮影は、個人的によくやるのだが、最近のデジタル一眼レフは、ファインダーを覗かなくてもライブビュー機能等を使うのも良いだろう。 スナップの場合は、被写体や、周囲に気付かれないようにシャッターを切る事でより自然な絵を作る事ができる。 続いて標準レンズ。 これは35mm換算で50mm前後の焦点距離のレンズなのだが、何故これを標準レンズというかというと、画角が本来の人間の視野に近いということや、パースペクティブが人間のそれに近いという理由で、50mmからちょっと短いくらいの焦点距離、40mmくらいがほぼ人間の視野やパースと一致していると個人的には思う。 これくらいの焦点距離のレンズで特に開放F値がF2.0以下の物は、かなり使い易くオールマイティなレンズだと言える。 デジタル一眼レフが普及し始めた当時、某オークションサイトから、35mmF2.0のレンズが消え去った事があった。 これは、キヤノン、ニコンなどのメーカーの撮像素子のサイズがAPS-Cの為35mm換算でほぼ標準画角となり、しかもコストパフォーマンスも高く良く映る、35mmF2.0のレンズが売れまくってしまったのだ。 たしかに35mmF2.0は各社優秀なレンズが多い。 その理由としては、無理の無いレンズ設計ができる焦点距離であり、開放F値であったからだ。 本来、標準画角の単焦点レンズは以前書いたよに明るい物ではF1.2というような物があったりコストパフォーマンスにすぐれて尚且つ写りの良いF1.4というというようなものも沢山あるのだが、単焦点レンズに比べて若干暗めのズームレンズに慣れている、デジイチユーザーには、感動すら覚えるほどの写りの良さとF2.0という明るさ、そしてオールマイティな使用感は、お買い得感満載だったのだ。 基本的に、カメラを真面目に勉強したいのなら、明るい標準単焦点レンズを何はともあれ買うべきだ。 そして標準レンズの使いこなしや、画角感を身に付ける事でカメラの腕は格段に上がるし、カメラキットについてくるキットレンズのズームレンズの使いこなしだって全く違った使いこなしができるようになる。 絞ればクッキリ、開ければボケる、寄ったり離れたたり自分の足で構図を作る、暗い時には、手ブレ補正などに頼らず、しっかりカメラをホールドして息を止めシャッターを切る。 そういうレンズやカメラの基本的な使い方をまずしっかり身につける為にも標準単焦点を一本は使ってみる事をおすすめする。 きっと写真の醍醐味を存分に味わう事ができるだろう。 そして望遠レンズ。 特徴としては、 ・狭い範囲をクローズアップして切り取る ・被写界深度が浅い ・パースが圧縮される 望遠レンズで、特に中望遠と呼ばれる35mm換算で85mm前後のレンズで、開放F値の明るいものは、ポートレートレンズという別名を持つ。 85mmの画角は被写体から遠からず近からず、そして望遠レンズ特有の圧縮効果とボケが、ポートレートを撮るのに最も適していると言われる所以である。 85mmF1.4など銀塩カメラ時代のレンズでも比較的高価な部類に入るものだ。 また、開放F値が1.4とかなり明るいのだが、85mmでF1.4の開放で撮ろうとすると、その被写界深度は正にミリ単位であり、目にフォーカスがあっていれば耳と鼻先は既にアウトフォーカスというような、かなりシビアなピント精度を要求される。 実質的にはF2.8程度まで絞って使うのが一般的だ。 個人的に200mmを超えるような望遠レンズは、運動会とか野鳥とか、そういった機会以外での使い道が見出しづらい。しかも高価な為、なかなか手が出ない物だ。 ただ、最近では優秀なズームレンズが多く、望遠側はズームレンズに任せるというのが基本である。 とりあえず、ざっくりと広角、標準、望遠とカテゴライズしてみたが、前述したとおり、最近では本当に優秀なズームレンズが多く、敢えて単焦点レンズを選ぶ必要性も薄くなってきた。 個人的に少しお金に余裕があれば、一度は使ってみたいズームレンズがLEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPHである。 実売価格で10万円を超えるような多少高価なレンズだが、そこらへんの下手な短焦点など相手にならないほど、すさまじい描写力だ。 このレンズを使う為だけにフォーサーズのボディを買っても損は無いのではないかというくらい凄い。 ブランドネームはLEICAを冠しているが、このレンズはPanasonicが作っているレンズである。 しかし家電メーカーだからと言って侮ってはいけない。 本当に凄い。 しかも35mm換算で28mmから300mmまでの画各をカバーし尚且つ、レンズ内手ぶれ補正までついている。 惜しむらくは、若干開放F値が暗い事だが、はっきり言ってそんな事はどうでもいいくらい良いレンズだ。 デジタル専用設計のレンズで最高のレンズを一本選べと言われたら、迷わずこのレンズを選ぶだろう。 他にもαのZeissシリーズはかなりいい。だがこれは目が飛び出るほど高いが・・・ 最後は多少余談になってしまったが、レンズについてざっくりと書いてみた。 次回は、いよいよ実際のカメラに話を落としこんで、その操作について書いてみようと思う。 もはや、最後まで読んでいる人などほとんどいないとは思いつつも、ある程度納得行くまで書くので、読んで下さっている方がいれば、ご意見ご感想を寄せて頂けると有難い。 では、また次回。 ■
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by tks-thekid
| 2008-12-18 12:27
| 四方山話し
前回、「この「ボケ」とレンズの明るさに何の関係があるのか・・・」というところで話しが終わっていた。
この話しの続きをしようと思ったのが、その前に適正露出を決める際にもう一つ重要な要素があるので、その話を先にしよう。 写真を撮った事がある人なら、殆どの人が気になったのではないかと思うが、デジカメに「ISO100」だとか「ISO1600」だとか、そういう表示というか、項目があったのを見た事があるのではないかと思う。 これは、「ISO感度」と呼ばれる物で、古くは「ASA感度」などと言われていた、フィルム感度を表す数値だ。 数値が低いほど低感度、数値が高いほど高感度となる。 ではフィルム感度とは何か? フィルムは、その表面に無数の粒子を持っている。 感度が低いというのは、この粒子の一つの大きさが小さく数が多い状態。 感度が高いというのは、この粒子の一つの大きさが大きく数が少ない状態を言う。 平たく言うと、低感度にすると、小さい粒子が沢山の数ある事になるので、写真が綺麗に写るが、その反面粒子が小さいので1個あたりの粒子が受けられる光は少なくなり、受光しなければならない光の量はその分多くなくてはならない。 高感度にすると、大きい粒子が少量しか無いので、写真の画質は単純に低下するが、その反面粒子が大きいので、少量の受光でも適正露出を得る事ができる。 天気が良い日の昼間の屋外であれば、最低感度(一般的なデジタル一眼でISO100~200)。 昼間の屋内や夕暮れ間近の屋外、曇天の屋外でISO200~ISO400 夜の屋内では通常の蛍光灯の下でISO400~ISO800 少し薄暗い明かりではISO1600以上という感じを基準にすればよい。 デジタルカメラの場合、カメラの受光素子の性能に依存して、高感度側の画質は変化するので、どの感度が適正かというのは一概には言えないが、以降説明させて頂く「作画意図」と照らして考えてみると、より適切なISO感度が選択できるようになるだろう。 という事で本日の本題に入ろう。 まず、適正露出を得る為の絞りとシャッタースピードの組み合わせは、一つでは無いという話をした。 しかし、フィルム(デジカメの場合、撮像素子)が受光する量は同じである。 となれば、出来上がってくる写真も同じかというと勿論そうでは無い。 当たり前の話だが、シャッタースピードが速ければ、動いている物が止まっているように写る。 逆に遅ければ、被写体の残像が写る。 これは、写真を撮る人間がシャッタースピードを変化させることで作画意図を写真に反映する一つの方法である。 では、絞りを変化させることでどういった作画意図を写真に反映させることができるのか。 前回「ボケ」の話しで終わったのだが、絞りを単純に言うと、「ボケ」の量をコントロールする一つの要素なのだ。 大雑把に書くと、絞りを開ける(絞りの数値を小さくする)と「ボケ」の量は増加する。反面、絞りを絞る(絞りの数値を大きくする)と「ボケ」の量は減少する。 これは一般的に被写界深度と言う言葉で表される。 被写界深度とは、平たく言うとピントが合っている奥行きの深さである。 例えば、草原に女性が1人立っているとする。 この場合、単純に二つの撮り方が思い浮かぶ。 一つは、女性と草原全体にピントを合わせて撮る方法。 もう一つは、女性だけにピントを合わせて撮る方法。 写真の画面上で、女性が写っている面積と草原が写っている面積が両方の撮影方法で同じである場合、絞りを変えることで、上記の二つの違った写真が撮れる事になる。 この場合、せっかく女性なのだから、女性を主題にしたいとなれば、絞りを開けて被写界深度を浅くし、女性だけにピントを合わせ、アウトフォーカス部分に緑の草原が広がるという作画表現ができる。 主題が草原であるならば、逆に絞りを絞って被写界深度を深くし、女性と草原全体までしっかりピントの合った写真を撮れば良い。 それじゃあ、写真というのは、適正露出の範囲内での絞りとシャッタースピードだけで決まるのか?というと、そうでは無い。 レンズに様々な焦点距離があったりズームレンズがあったりするのは、遠くの物を大きく写したりする為だけにあるのではけして無い。 このレンズの焦点距離でも作画意図を写真に反映させる事ができるのだ。 という事で、レンズの焦点距離の話しはまた次回・・・ ■
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by tks-thekid
| 2008-12-17 12:15
| 四方山話し
非常に多くの初心者というか、普通のカメヲタでは無い人が陥ってしまう勘違いなのだが、それはシャッタースピードについてだ。
「シャッタースピードの速いカメラはブレ写真ができない」と思い込んでいる。 少しカメラや写真の事がわかる人は、こんな事を言われた地点で小一時間説教したくなるものだ。 という事で説教させて頂く。 写真がブレてしまう原因として、被写体ブレ、手ブレの大きく分けて二つがある。 被写体ブレは、被写体がシャッターを切ったタイミングで動いていることによっておきる。 手ブレは、シャッターを切る際に、カメラを持っている手が動いてしまうことによっておきる。 その、いずれもシャッタースピードが速ければ写真に影響が無いレベルに抑える事ができる。 しかし、シャッタースピードというのは、原則的にカメラに拠って決まるものでは無いのだ。 えっ??? となってしまった人は、恐らく勘違いしていた人だろう。 勿論、カメラでシャッタースピードを決定するのは紛れも無い事実であるのだが、任意のシャッタースピードを設定してシャッターを切っても本来まともな写真など撮れない。 写真とは、フィルムに適正な量の感光をさせることではじめて、ちゃんと写るわけだ。 (フィルムと書いたが、デジタルカメラもフィルムが受光素子(半導体)に変わっただけで仕組みは全く同じである。もっと言えばビデオカメラでも全く同じ。) その、適正な光の量の事を適正露出という言葉で表す。 この適正露出は、現在売られている殆どのカメラ(一部例外もあるが・・・)でカメラに内蔵された露出計により計測される。 そして、その計測された適正露出に合わせて、シャッタースピードと絞りを決めるわけだ。 ここでシャッタースピードと露出を水道に例えてみる。 あなたは、のどが渇いていて200ccの水が飲みたいとする。 そして、あなたは蛇口をひねり、コップに水を汲むわけだが、コップに水を200cc入れるには、蛇口をどれくらいひねるか、また、どれくらいの時間あけるかという組み合わせが、無数にある。 ただ、蛇口をどれくらいひねったかにより、自ずと、どれくらいの時間あけておくかというのも決まってくる。 蛇口をどれくらいひねったかが、絞りであり、どれくらいの時間あけていたかが、シャッタースピードなのだ。 そして、あなたが飲みたかった200ccの水の量がその時の適正露出となる。 しかし、すごくのどが渇いている時と、あまりのどが渇いていない時では、飲みたい水の量も変化する。 そののどの渇き具合を測るのが露出計である。 では実際に、露出計は何を測っているのかというと、明るさを測っているのだ。 明るい=のどが渇いていない 暗い =のどが渇いている という事が言える。 ここまで書くと殆ど理解できたと思うが、暗い場合はシャッタースピードを遅くしてやるか、絞りを大きく開けなければならない。 逆に明るい場合では、シャッタースピードを速くするか、絞りを絞らなければならない。 しかし、蛇口の大きさや蛇口から一定時間で出てくる水の量に限界があるように、レンズにも最初から、絞りをどこまで開けられるか、又閉じられるかという限界が決まっている。 その明るい側の限界がレンズの開放F値になる。 レンズの開放F値は、通常レンズの前面のフチの部分に焦点距離と一緒に表記されている。 ズームレンズであれば、「28-70mm F3.5-5.6」というような形で書かれている。 このF○○という数値が小さければ小さいほど一定時間で水を沢山出す事ができる蛇口だと思っていただければ間違い無い。 最近では最も明るい部類でF1.2くらいであるが、ズームなどが無いのに、かなりデカイ。 レンズの基本として、明るいレンズはデカくて重い。 俺基準で言えば、F2.0以下のF値のレンズは比較的明るい部類に入り、F2.8はズームレンズでは明るい部類でF3.5はまぁ普通、それ以上は若干暗いという感じだろうか。 余談ではあるが昔キヤノンがF0.98というようなとんでもないレンズを作っていた。 この数値は人間の目よりも明るいということになる。 ただ、勘違いしてはいけないのが、明るいから良い写真が撮れるわけでは無いということだ。 ちなみに、日本の場合、開放F値の数値が低いレンズを明るいレンズ、高いレンズを暗いレンズと言って表現するが、海外では、明るいレンズをハイスピードレンズと言ったりする。 明るいレンズはシャッタースピードが稼げるという意味で、なかなか直接的で面白いが、これは文化の違いであろう。 どういう文化かというと、日本人は、写真に「ボケ」の美しさを求める。 海外では、この「ボケ」所謂アウトフォーカス部分を意図的に作るような写真を撮る文化は無かった。 最近では、日本の「ボケ」文化の影響で、レンズの良し悪しを決める重要な評価ポイントになっているようではあるのだが・・・ で、この「ボケ」とレンズの明るさに何の関係があるのか・・・ これはまた次回。 ■
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by tks-thekid
| 2008-12-16 13:58
| 四方山話し
引越しをして、家が広くなってしまったおかげで、元々非力なAirmac Express(無線LANルーター)では、接続が非常に不安定な状態が頻繁に起きるようになっていましまった。
BBIQの終端装置を置いている部屋から主にPCを使う部屋まで、若干離れているという事も、問題を助長しているのだが、さてどうするか。 結論から書くと、Buffalo製ハイパワータイプの無線LANルーターWHR-HP-Gを購入し、Airmac Expressと差し替えてメインの無線LANルーターにしたのだが、ここで問題が起きた。 先日も書かせて頂いたとおり、Airmac Expressは我が家のメインのオーディオシステムの中核であり、これが無いと音楽を聴くことができなくなる。 となると、WHR-HP-GとAirmac Expressを共存させなければならないのだが、そうじゃなくても電波干渉がおこりまくる2.4GHz帯にどうやって、この二つの無線デバイスを収めるか、考えるだけで厄介である。 これをやるには、大きく分けて二つの方法がある。 1.二つのデバイスの周波数帯が干渉しないようにチャンネルを分けて独立した形で使用し、音楽を聴くときだけAirmac Expressに接続する。 2.WDSの設定を行い、WHR-HP-Gを親、Airmac Expressを子に設定してリピータとして使用する方法。この場合、チャンネルは同一のチャンネルに設定する必要がある。 とりあえず、両方試しては見たのだが、どうもしっくり来ない。 2日連続で夜中まで、二つの無線デバイスを切り替えながら、コンフィグを繰り返したのだが、なんとなくドツボにハマってしまっているようだ。 さらに、我が家には、3台の異なるOSのPCがそれぞれ別々の用途で使用され、全て無線LANで使用されているのだが、これがさらなる混乱の原因になっている。 とりあえず昨日まででわかった事をサマリーすると・・・ ・チャンネルを分ける場合以下の5通りのチャンネル設定を行わなければ、電波の干渉が起きてしまう。 1ch/6ch/11ch 2ch/7ch/12ch 3ch/8ch/13ch 4ch/9ch 5ch/10ch 尚且つ、上記のチャンネル設定を行ったとしても、屋外からの電波干渉、屋内の電子レンジ(これも2.4GHz帯を使っている)などからの電波干渉が起きる可能性がある為、5通り全て試した上で一番安定するチャンネルを探す必要がある。 ・WDSを使用すると、それなりに安定はするものの、WHR-HP-GのフレームバーストやフレームバーストEXという高速化機能が使えなくなる。また、通常状態で従来の半分程度のスループットしかでなくなる。 これの原因はさまざま考えられるが、同じ周波数は二つのデバイスで分けてしまうからなのだろうと理解している。しかしよくわからないので、原因を解説していただける方がいれば是非お願いしたい。 ・WDSはデメリットばかりのようだが、二つのデバイスが繋がっている状態なので、itunesを鳴らす際に切り替えなくても大丈夫というメリットがある。 ・・・と言ったような感じである。 既に非常にマニアックで、ここまで読んだ人は殆どいないだろうと思われるが、読んでいただいた方はきっと今後役に立つことがあるはずだ。多分。 ともあれ、今日は1.の方法で全てのチャンネルの組み合わせに挑戦してみて、安定すればそれに決定する事にする。 正直、もうめんどくさい。 ■
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by tks-thekid
| 2008-12-03 11:13
| 四方山話し
最近、リビング用のスピーカーにJBL Duetを購入した。
スピーカーと言っても、大半の人が想像するような、立派な物では無く、小型で安価な物だ。 所謂PCスピーカーと言われるタイプの物で、コネクターはイヤホンジャックになっている。 しかしながら、その小型で軽量なスピーカーからは、その価格や外見からは想像できないレベルの音が鳴ってくれる。 リビングでBGM的に音楽を流すには、十分すぎるほどの音質だ。 もともと大した耳はしていないので、自分には十二分のクオリティーだと言える。 このスピーカーはAirmac Expressに接続され、Mac bookのiTunesをワイヤレス再生している。 部屋の明かりをダウンライトにして、これでハービー・ハンコックを流しつつ、サカパのロックでも飲めばちょっと良いバーに来たような気分が味わえる。 普段はサカパでは無く、バカルディが関の山ではあるが・・・ 非常に贅沢だ。 一つだけ不満があるとすれば、部屋の中ではタバコが吸えない事くらいだろうか。 ともあれ、なんとも安上がりな贅沢だ。 ■
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by tks-thekid
| 2008-12-01 17:43
| 四方山話し
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カテゴリ
全体 minolta SRT Super 伝言板 E-300 14-54 2.8-3.5 E-300 MD 50/1.7 E-300 MCRokkor50/1.4 14-54 2.8-3.5+FL-36 四方山話し 以前の記事
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