ストロボ

先日の話の中で、ストロボを使ってみることをお勧めしたのだが、これはストロボとカメラの調光技術が格段に発達したからだ。
以前のストロボは、本当に使いづらく、普通に写真を撮る事ですら困難なレベルの物だった。

所謂、マニュルストロボなのだが、これは撮影するたびに撮影距離とレンズの焦点距離からF値を計算し、ストロボの発光量がレンズのF値に対して適正露出になるように調整しなければならないという、かなり面倒な代物であった。
時間をかければ使えない事は無いし、その面倒な設定をおこないつつストロボ撮影する楽しみはあったのだが、ちょっと設定を失敗するだけで、真っ暗だったり真っ白の写真を簡単に作る事ができた。

この後に出たのが、外光オートストロボだ。
絞り値を一定の数値に設定しておけば、光量をストロボ側で自動で調整し発光してくれるようになったのだ。
これで、かなりの状況で普通には使えるようになったのだが、まだまだ自由な撮影ができるレベルでは無く、やはり細かい設定が必要な事には変わりが無い状況であった。

そういった事を、ほぼ全て解決したのが、TTLオートストロボで、それまではストロボ側が持っていた、ストロボ受光素子をカメラ側に持たせたのだ。
TTLとはthrough the lensの意で、レンズを通った光で調光するという意味である。
外光オートでは、絞り値のフレキシビリティや接写時の自動調光など様々な問題を抱えていたのだが、基本的には、全て自動で行えるようになった。
この仕組みが開発された事により、それ以前は、ストロボとカメラは切り離されて考える必要があったのが、事実上カメラの一部となったのだ。
基本的に、カメラのホットシューに取り付けるだけで、何も考えずに使えるまでになった。
更に、ストロボのバウンス角まで計算して調光するので、バウンス機能を使った自然なライティングも、無理なく行える。
メーカー純正のストロボを使う事で、更に様々な機能を、難しい操作無しで使用できるし、多灯ライティングなども、最近の中級機以上では、ほぼ標準で装備されているリモート機能を使って非常に簡単に行えるようになっている。

どんなにカメラが進化しようともアベラブルライトでの撮影には、結局限界がある。
しかし、逆にストロボに頼らずに、アベラブルライトでの撮影を続けて来たような人こそ、本当のストロボの役割が理解できるのではないかと思う。
しつこいようではあるが、レンズ一本分くらいの価格で、純正フラッシュが購入できるので、是非ともストロボ撮影を行って見て頂きたい。
撮影の可能性が、想像以上に広がるだろう。
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by tks-thekid | 2009-01-27 10:54 | 四方山話し
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