デジタル写真の弱点を補う

昨日書いたように、デジカメで撮った写真のシャープネスは、一様に失われる傾向にある。
これは、フィルムをデジタルスキャンしてもスキャナーの性能上、同じような結果になるだろう。
「シャープネスが弱い」=「線が太い」という事になり、折角良いレンズで撮った写真もなんとなくフィルムカメラで撮った時の印象とは違った出来上がりになってしまう。
そのシャープネスが失われるという弱点をフォトレタッチソフトで補ってやる事は、実はそんなに難しい事では無い。
そして、それをやるかやらないかで、写真の仕上がりは、全く違う物になるのだ。

その方法がPhotoshopなどのフォトレタッチソフトには必ずある「アンシャープマスク」の機能である。
この「アンシャープマスク」は、元々は印刷技術ではあるがプリントするしないに関わらずデジタル写真の仕上げの工程だと思って頂いて良いだろう。

アンシャープマスクのパラメーターは「量」「半径」「しきい値」の3つ。

量   :色の濃さの度合い。数値が大きくなるほど、くっきりとした輪郭になる。
半径  :輪郭の幅。画像が荒い場合は大きく、細やかな場合は小さくする。
しきい値:濃度差による、シャープがかかる範囲の設定。数値が0で全面にかかり、255で全面にかからなくなる。
数値が高いほど濃度差の高いピクセルにしかシャープがかからなくなる。

かけかただが、まず範囲を決めるので、「しきい値」の設定を行う。
色々とご意見はあるだろうが、自分の場合は、全体にかけるので、「0」にいつも設定している。
Adobe Help Centerでは「肌の色などにノイズやポスタリゼーションが生じるのを避けるには、エッジマスクを使用するか、2~20 の範囲でしきい値を試します。」となっているので、実は「0」というのは、正解では無いのかも知れないが・・・

次は「半径」なのだが、これは画像の解像度(プリント時のサイズ)にもよるので、一概にいくつだとは言いにくいのだが、「1」Pixelから「1.5」Pixelの間くらいで調整している。
Adobe Help Centerでは「通常、高解像度画像の「半径」には 1~2 をお勧めします。」となっている。

最後に「量」なのだが、かけすぎると、不自然になるし、少なすぎると効果がよくわからなくなる。
これもまた、画像の解像度(プリント時のサイズ)にもよるので、一概には言えないが、イメージとしては、「丁度いいかな」と思う数値から5%OFFな感じでかけると良いのではないかと思う。
大体の基準だが「50%」ではかなり弱すぎで、「200%」は若干やりすぎ。
という事で100%を中心にプラスマイナス50%くらいの範囲で調整するのが良いかな。
となると50%~150%の間くらい。
Adobe Help Centerでは「通常、高解像度プリント画像には 150%~200%をお勧めします。」となっているので、自分の設定は基準としては随分弱めだ。

この作業は「フォトレタッチ」のジャンルに入るのだが、飽くまで「みだしなみ」のようなものであり、「整形手術」では無い。
プロの方が見れば、「このアマチュアが!」とお叱りを受けてしまいそうなアンシャープマスク講座ではあるが、やってみるのが一番なので、Photoshop等のフォトレタッチソフトをお持ちの方は是非とも挑戦してみて頂きたい。
特に自宅でプリントをされている方には、必須のテクニックであると思う。
またDPEにデジカメプリントを依頼するときも同様だ。
ただ、くれぐれもかけすぎ注意である。

また、上記は自分の経験値による物なので、プロの方や専門的な知識を有されている方、また別の使い方をされている方がいらっしゃれば、是非とも容赦無くガンガン突っ込んで頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。
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by tks-thekid | 2009-01-21 12:34 | 四方山話し
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