コメディアンとしてのいかりや長介は、子供の頃の自分からみれば「志村の敵」でしかなく、あまり好きなタレントとはいえなかった。
しかし、あるドラマをきっかけにいかりや長介を偉大な俳優としてみるようになった。 「踊る大捜査線」だ。 主役は勿論、織田裕二なのだが、日本版「セブン」のモーガン・フリーマンとして、このドラマの中で一番最初にキャスティングが決定されたのは、何を隠そういかり長介なのだ。 そしてその後、ブラット・ピットとして織田裕二のキャストが決まった。 ユースケ・サンタマリアにしろ、深津絵里にしろ、柳葉敏郎にしろ、このドラマはキャスティングに全く抜け目が無い。完璧と言ってもいい。いや完璧だ。 だからこそ、主要キャストは誰が抜けても成り立たない。 誰が抜けてもだ。 その中でも、前述した理由からも絶対に抜けてはいけないかったのが、いかりや長介だった。 いや、この場合「和久さん」と言ったほうがいいだろう。 俺にとっての、いかりや長介の死は、「和久さん」の死に他ならなかった。 「レインボーブリッジを封鎖せよ!」の後、映画やテレビでいくつかのスピンオフ作品が公開されたが、いかりや長介が亡くなって、本編は止まったままになっている。 織田裕二が「和久さんのいない踊るには出ない」と言って、続編の製作を拒んでいるらしいのだが、本当に、個人的な意見で、他の踊るファンや、いかりや長介ファンの気分を害してしまうかもしれないが、是非とも本編続編をつくってほしい。 その中でちゃんと「和久さん」を逝かせてほしい。 これは、多くの人が望んでいる事では無いのかもしれない。 このまま例え中途半端であったとしても、いかりや長介無しに、踊る本編の続編は作るべきでは無いという製作者の想いなのかもしれない。織田裕二が言うように「和久さん」がいなければ作るべきでは無いのかもしれない。 それでも続きが見たい。 「レインボーブリッジを封鎖せよ!」の中で和久さんは指導員をやめているとされているので、わざわざひっぱりだしてきて逝かせる事も無いとも言える。 しかし、それでもやっぱり納得行かない。 作品の中で「和久さん」を逝かせてほしいのだ。 スピンオフ映画「容疑者 室井慎次」の中で和久さんの健在を想わせる、スリーアミーゴスと室井のやりとりがある。 これが何かの伏線であればと願うものだが、これは柳葉のたっての希望で追加されたシーンらしい。 柳葉もこの作品の続編がやりたいのではないだろうか。 そして出演を拒む織田へのメッセージだったのではないかとすら思える。 今後継続的にとは言わない。 せめて、なんらかの形で、この尻切れトンボ感を払拭して頂きたい。 それもスピンオフではなく、本編続編で。 続編の公開の可能性を探るとすると、2008年のフジテレビ開局50周年の目玉としてという線が浮上してくるのだが、2008年の公開となれば、もうすぐクランクインしなければ間に合わなくなる。 もう製作発表が行われてもおかしくない。 続編の望みは絶たれてしまったのだろうか・・・ 誰か織田を説得してくれ。 ノブナリじゃないよ。
by tks-thekid
| 2007-05-18 08:45
| 四方山話し
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